キッチンカーで失敗したくない人必見！成功する秘訣とは？茨城版

店舗型の飲食店が、新型コロナウイルス感染症の影響で大打撃を受けるなか、屋外で販売できるキッチンカーに注目が集まっています。

茨城県は、東京都や千葉県、埼玉県からもアクセスがよく、イベントやフェスティバルも通年を通して開催されています。また、ひたちなか市総合運動公園では、日本女子サッカーリーグ・なでしこリーグなどのサッカースタジアムがあり、キッチンカーの出店が募集される機会の多いエリアです。

しかし、キッチンカーを始めるときは、失敗する原因を理解しておかなくてはなりません。この記事では、キッチンカーで失敗する原因を説明したうえで、移動販売を成功させる秘訣について解説します。

キッチンカー（移動販売）で失敗する主な原因とは？

キッチンカーの需要が高まっているとはいえ、知識なく移動販売をしても、利益を上げることはできないでしょう。

たとえば、キッチンカーの製作費にお金をかきすぎてしまったり、食品の原価が高すぎたりと、コスト面の失敗が挙げられます。また客単価が低い、出店場所を確保できないなど、エリアのニーズに合わないケースも、キッチンカー初心者が失敗しやすいポイントです。

キッチンカーの営業を成功させるために、ここではまず、失敗しやすいポイントと原因について解説します。

キッチンカーの製作にコストをかけすぎた

初心者にありがちなのが、キッチンカー自体にお金をかけすぎてしまうことです。 理想のキッチンカーを製作しようと、あれもこれもと、設備をつけたくなる気持ちはわかります。

しかし、キッチンカーの製作費にお金をかけすぎると、初期投資額の採算を取るのに時間がかかってしまい、利益の出ない時期が長期に渡ってしまう可能性があります。 使いやすいキッチンカーを製作することは大切ですが、いつ利益が出るようになるかを計算して、製作費の予算を決めることがポイントです。

客単価が低い

キッチンカーの失敗原因には、客単価が低いケースもあります。

客単価とは、1度の購入で1人が支払う金額のことです。ピザのキッチンカーを例にすると、ピザ1枚800円とドリンク1つ300円を、1人が注文した場合の客単価は1,100円。タピオカミルクティーのキッチンカーでは、1つ600円のタピオカミルクティーの注文で、客単価は600円です。

上記の例のように、フードとドリンクを合わせて販売すると、客単価が上がります。ドリンクのみのキッチンカーでは、1人につき1つのドリンクを注文することがほとんどですから、客単価が低くなることがわかります。 「キッチンカーで利益が思うように出ない！」と失敗する前に、客単価を考慮したメニューを考えることが重要です。

メニューの原価が高い

キッチンカーで提供するフードや、ドリンクの原価が高いことも、失敗の原因です。原価とは、メニューの材料費のことで、一般的には原価率を30％以下に設定するのが適切と言われています。

原価率とは、売上に対する原価の割合で、原価を販売価格で除することで求めます。たとえば、原価150円のクレープを、450円で販売したときの原価率は約33％（150円÷450円×100％）です。 原価が高くなり、原価率が上がるほど、利益は小さくなります。

出店の頻度が不安定

出店場所を確保できない場合や、イベント出店が多い場合は、キッチンカーの経営が失敗するリスクが高まります。

イベント出店をメインにしているケースでは、イベントに合わせて土日や祝日の出店になるため、出店頻度が下がって収入が不安定になります。また、昨年からの新型コロナウイルス感染症の蔓延により、イベントが突然中止になる可能性も考えなくてはいけません。

さらに、移動販売の人気が高まっていることで、出店する場所が確保できないケースも、キッチンカー経営の失敗リスクの1つです。人気の高い場所は、実績あるキッチンカーがすでに出店していることも多く、場所探しは重要な課題になるでしょう。

仲介手数料が負担になる

現在、茨城県では複数のキッチンカー仲介業者を利用できます。キッチンカーの仲介とは、イベント主催者などが、希望のキッチンカーに出店を依頼できるサービスです。キッチンカーオーナーは、サービス内の個別ページに自身のキッチンカーを載せ、イベントに呼んでもらえるようにアピールします。

キッチンカーの仲介サービスは、多くの場合仲介手数料が発生することに注意しましょう。サービスによって手数料は異なり、ホームページへの登録手数料や、仲介手数料などがかかる場合があるため、手数料の負担がリスクにつながることもあります。

キッチンカー（移動販売）で成功する秘訣とは？

キッチンカーで失敗するのは、理由は何であれ、主に利益の小さいことが原因です。

成功させるには、コストを下げ、利益率の高い経営を目指しましょう。ここでは、キッチンカーで成功するために知っておきたい、3つの秘訣について解説します。

中古のキッチンカーを購入する

初期費用が高くなると、最初は採算が取れずに、経営が苦しくなって失敗するリスクがあります。そのため、キッチンカーの初期費用を抑え、利益が出始める時期を早めることが大切です。

キッチンカーの初期費用を下げるには、中古車を購入することも1つの方法でしょう。

中古のキッチンカーには、すでにガスコンロや冷蔵庫・冷凍庫などの必要な設備が整っているものも多く、新車よりも安く入手できます。新しいものでなくとも、ラッピングなど安価なカスタムで、オリジナルのキッチンカーを作ることも可能です。

無料の仲介サービスに登録する

キッチンカーの仲介サービスのなかには、無料で登録可能なものもあります。

仲介料の安い・無料のサービスを積極的に利用することで、イベント主催者への露出を増やすと依頼が増えるきっかけになります。登録料が無料なら、とりあえず登録だけでも進めてみるのがおすすめです。

エリアのニーズに合わせる

キッチンカーを始めるうえで、エリアのニーズを研究することが必要です。

茨城県では、スポーツ大会などのイベントでキッチンカーを募集することも多く、ドリンクと手軽に食べられるフードなど、需要を満たすメニューを選びましょう。サッカーイベントなどでは、ビールなどのアルコール類も人気です。

出店したい場所へ実際に赴き、どんな客層なのか、ほかのキッチンカーは何を出しているのかを確認するとよいでしょう。

下準備と事前対策を取ることが成功への鍵

キッチンカーの経営で多い失敗は、キッチンカーの製作にコストをかけすぎたり、出店の頻度が安定しなかったりすることです。

ここで紹介した失敗例は、下準備と事前の対策を取ることで、リスクは下げられるでしょう。しかし、最初からエリアのニーズを掴める自身がない場合や、キッチンカーのコストが気になる場合など失敗は怖いものです。

そんなときは、キッチンカーのレンタルをして、エリアのニーズを確かめる方法もあります。

T・ARAでは、キッチンカーを1日からレンタルできます。必要な設備は整っているため、利用者は材料を用意するだけ。キッチンカーも現地に直接スタッフが納車いたします。

実際にレンタルで茨城県内のイベントに参加するなどし、客層を把握してニーズをとらえることが成功への鍵となるでしょう。