移動販売車でカフェを開業すると儲かる?メリット・デメリットを解説
「カフェを開きたい」という夢を持つ方は多いのではないでしょうか。タウンページの調査 によると2007年~2016年の10年間で、約7,000件も増えている人気の業種です。
とはいえ店舗を構えるのは初期費用や将来性を考えるとハードルが高く、挑戦するには覚悟が必要です。
そんなカフェを開きたくても開けない方におすすめなのが、移動販売車(キッチンカー)によるカフェの開業。移動販売車なら初期費用を抑えながら、憧れのカフェをオープンできます。
そこで移動販売車でカフェを開業するメリット・デメリットや、必要な装備、おすすめメニューなどを解説します。これから移動販売車でカフェを開業したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
移動販売車カフェの収入は?コーヒーの販売は儲かるの?
「移動販売車でのカフェは儲かるのか?」というのは、気になるポイントでしょう。
コーヒーだけでは単価が安くなりがちなので「コーヒー+食事」をセットで提供して、客単価の向上を狙うのがおすすめです。
例えばクッキーやワッフルなどスイーツや、ホットドッグのような軽食が挙げられます。
食事を+αすると単純に客単価が上がるだけではなく、家族や友人などへのお土産としても購入されやすくなるので、より利益が出やすくなるのです。
また利益は「売り上げ-経費」で成り立つので、売り上げをアップさせるのはもちろんですが、経費を抑えることも重要です。
売り上げを出しながら経費を上手く抑えられれば、十分に利益を生み出せるでしょう。
移動販売車でカフェを営業する4つのメリット
移動販売車でカフェを営業するメリットは大きく4つ。いずれも店舗での開業では得られない、移動販売車ならではの利点です。
店舗での開業より初期費用を抑えられる
大きなメリットとして挙げられるのが、店舗での開業より初期費用を抑えられることです。
店舗を構えようと思うと運転資金や家賃、内装・設備、販促費など含めトータルで1,000万円ほどは必要となります。
移動販売車の場合は軽自動車で200~300万、普通車で300~400万ほどが平均的です。中古車を購入すれば、さらに費用を抑えることも可能です。
店舗を構えるのに比べると、移動販売車は初期費用を大幅に削減できます。
売れそうな場所・時間帯に出店できる
移動販売車は時間帯や季節に応じて、売り上げが見込めそうな場所へ移動できます。お客さんが来るのを待つのではなく、お客さんが集まる場所へ自ら移動できるのが大きなメリットです。
また飲食業は時間帯や場所、季節などによって売り上げは左右されますが、コーヒーは一日中売り上げが見込め、オールシーズン販売できる商品です。
売れそうな場所や時間帯をリサーチすれば、売り上げを出しやすくなります。
キッチンカー自体が広告宣伝になる
飲食業において広告宣伝は重要な課題ですが、移動販売車はそのものが広告宣伝になります。
移動販売車は目立つため、街中を走ったり営業したりしているだけで人の目を惹きます。
出店するだけで「何を売っているのだろう?」と人が自然と集まってくれるのは、移動販売車ならではのメリットだと言えるでしょう。
イベントに出店できる
フェスやマルシェなどイベントに出店できるのもメリットです。
イベントの規模によっては数百人~数千人もしくは数万人規模の人が集まるため、売り上げを出す大きなチャンスです。
1日で数十万円の利益を出せる可能性もあり、数日間出店できれば大きな利益となります。
またイベントに出店すると多くの人目に触れ、イベント公式サイトやSNSなどで取り上げられることもあるので、認知度を高めるチャンスにもなります。
移動販売車でカフェを営業する4つのデメリット
移動販売車でのカフェ営業はデメリットもあります。デメリットを把握して、カバーできるようにしましょう。
必要最低限の設備しか載せられない
移動販売車は店舗と比べると、スペースが限られているのがデメリットです。
調理スペースが狭いので、どうしても提供できる飲み物や料理の種類に制限があります。
また車の大きさによっては、調理スペースに一人しか乗れないこともあるので、一度に提供できる人数も限定されます。
移動販売車を選ぶ際はどのような設備を載せられるのか、調理スペースはどのくらい確保できるのか確認することが大切です。
天候に左右されやすい
屋外で営業するため、どうしても天候の影響を受けやすくなります。
例えばイベントに向けて仕入れや仕込みをしていたにもかかわらず、悪天候でイベントが中止になれば大きな損失が発生します。
悪天候の影響を受けやすい反面、臨機応変に営業場所を変更できるため、損失を最小限にする工夫が大切です。
どこでも好きな場所で営業できるわけではない
移動販売車で営業するには、場所を確保しなければならないので、どこでも好きな場所で営業できるわけではありません。
また出店場所にはライバルがいるので、競争に打ち勝つ必要があります。良い出店場所を見極め、確保するのは難しいことです。
しかし移動販売車の営業場所をマッチングしてくれるサービスもあるので、こうしたサービスを活用すると営業場所を確保しやすくなります。
客単価が安くなりやすい
移動販売車の客単価は1,000円以内が多く、安くなりやすい傾向にあります。
これはテイクアウトのため注文数に限りがあったり、店舗に比べクオリティが低くなりがちだったりするのが原因です。
客単価を上げるためセット販売に注力したり、独自性を考えたりと工夫を施しましょう。
移動販売車カフェに必要な設備は?コーヒーマシンの選び方
コーヒーの抽出方法はドリップ式やフレンチ式、エスプレッソ式、サイフォン式など多種多様です。
サイフォンやドリップで手作りしてこだわるか、効率・スピードを重視するかはお店のコンセプトや人員によって左右されます。
ここで注意したいのはコーヒーマシンのワット数です。
移動販売の場合は電源を借りたり発電機を持参したりするため、店舗ほど自由に電気を使えません。
100V・1500W以下のマシンを選ぶと、どのような電源でも使用でき安心です。
移動販売車カフェのおすすめレシピ・メニュー
移動販売車は調理スペースに限りがあるので、さまざまな調理器具を搭載するのは難しいでしょう。
そのため「省スペースで調理できる」「調理工程を抑えられる」メニューがおすすめです。
例えばホットドッグのような事前に調理しておき焼くだけの料理や、カレーのように仕込んでおき盛り付けるだけの料理などが挙げられます。
他にも調理の様子を演出として使うことで「手作り・できたて」をアピールしたり、具材が焼ける音や匂いで気を引いたりする方法もあります。
移動販売車カフェにおすすめの車種 は?
カフェの移動販売車には軽トラックがおすすめです。軽トラックの荷台にキッチンボックスを設置したものは改造費も抑えられ、立っての作業・販売もできるので体に負担をかけずに営業ができます。
また、初めて開業する場合や、月に数回営業したい場合は購入よりレンタルもおすすめ。1日単位から長期間まで幅広くリースできます。
T・ARAのキッチンカーは必要最低限のコストで開業可能です。低コストで移動販売を始めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。