フードトラックを埼玉に出店!新しい生活様式に合った飲食需要の波に乗って

新型コロナウィルスの影響でテイクアウト需要が高まっています。フードトラックの出店は、オフィス街におけるランチスペースやショッピングモールに限らず、住宅街やマンションの前など営業場所が拡大傾向にあります。日々出店場所を変えられて従業員を雇う必要がなく、新しい生活様式にも適しているのがフードトラックによる店舗経営です

埼玉県は人口が多い割に実店舗を持つ飲食店の数は多くありません。また市役所前や公園、大型ショッピングモールなど営業場所の候補も多くあります。

この記事では埼玉県でフードトラック出店を検討している人に向け、必要な資格や免許、受けられる補助金、実際に埼玉に出店しているフードトラックの例などを紹介します。起業または経営形態を移行する参考にしてください。

埼玉県の飲食店数は多くない

埼玉県の人口は都道府県で5番目に多く、734万3,453人です(令和2年10月1日現在)。それに対して埼玉県内の飲食店の数は2万5,000事業所程度と決して多くはありません。競合が少ないことは当然ながらフードトラックによる飲食事業者にとって大きなメリットです。

新型コロナウィルスの影響によって閉店を余儀なくされる店舗があるのは周知の事実です。しかしテイクアウト需要は増えており、フードトラックの出店は時流に合っています。実際にコロナ禍によってオフィス街近くのランチスペースやショッピングモールなどだけでなく、住宅街やマンション前など営業場所が拡大している傾向にあります。

コロナ禍の先行きは不透明ながら、テレワークは働き方改革でも推進されてきました。在宅勤務者のテイクアウト需要は今後も一定水準は維持されるでしょう。日々出店場所を変えられるフードトラックでこれらのテイクアウト需要に対応できることは飲食業界へ参入する際の強いアドバンテージになります。

埼玉県に限らずフードトラックで飲食業を営むには資格や許可を取得することが必要です。ここでは営業許可の審査を受けるために必要なフードトラックの入手、営業許可の取得、食品衛生責任者の資格取得の3つについて解説します。

フードトラックを購入・レンタルする

営業許可を取得するためには、実際に営業で使用するフードトラックで検査を受ける必要があります。飲食店営業許可に必要な施設基準を満たすフードトラックを購入またはレンタルしておきましょう。飲食業者に対してフードトラックを提供している業者から購入・レンタルすれば基準を満たすように設計されているため安心です。

初めからフードトラックを購入してもよいですが、中古でも150万円以上が相場となっており、一般的な普通自動車と比べると高額です。開業前はその他の費用もかかるため、まとまった出費を抑えたい場合はレンタルが適しています。

営業許可の取得について

営業許可申請は営業場所と自動車保管場所を管轄している保健所に対して行います。ただし自動車保管場所が県外にある場合は、主な営業場所を管轄する保健所に申請してください。

管轄の保健所はこちらで確認できます。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/hokenjo/hokenjo-itiran.html

埼玉県の保健所に申請する場合には営業開始の2週間前までを目安に手続きを行います。また食中毒の予防や感染拡大防止のために、営業日にあわせて食品取扱者の検便(保菌検査)を受けなければなりません。

営業許可の申請方法とは?

営業許可に必要な申請書類は以下のとおりです。

・食品営業許可申請書
埼玉県ホームページの自動車による「自動車による営業許可の申請手続き」ページからダウンロード可能

・営業設備の大要(自動車の平面図及び自動車保管場所案内図)
営業車の型式、登録番号を記載し、以下の書類も添付

ア 出店予定地別時間及び巡回経路
イ 食品別仕入先の住所、営業所所在地及び営業者氏名
ウ 食品の保管場所
・食品衛生責任者の資格を証明するもの(必要としない業種もあり)
・法人の登記事項証明書又は登記簿謄本(法人で申請する場合)
・申請手数料
・水道水以外の水(井戸水など)を使用する場合は水質検査成績書
・自動車検証(原本及び写し)

出典:自動車による営業許可の申請手続|埼玉県

施設検査日

営業許可の申請の際に予約しておいた施設検査日に、営業施設の基準(食品衛生法施行条例第三条別表第二)にある「自動車を利用して行う営業の施設」の基準に適合しているか確認されます。営業するフードトラックで検査場所に向かいましょう。フードトラックの構造、床・壁・天井、洗浄設備などが検査され、施設基準を満たしていれば後日許可証が交付されます。

参考:営業施設の基準(食品衛生法施行条例第三条別表第二)|埼玉県

食品衛生責任者の資格取得について

フードトラックで調理営業やお弁当販売を行うには、食品衛生責任者の資格取得が必要です。食品衛生責任者とは自治体が管轄する公的資格で、営業許可施設(フードトラック)ごとに有資格者を配置することが義務付けられています。

ただし栄養士、調理師、製菓衛生師、食品衛生管理者などの資格がある場合は、平成9年4月1日以降にいずれかの都道府県で資格を取得していれば、食品衛生責任者の資格は必要ありません。

食品衛生責任者の資格は食品衛生責任者養成講習会を受講することで取得できます。詳しくは埼玉県食品衛生協会のサイトを確認してください。

講習の申込みは一般社団法人 埼玉県食品衛生協会から

埼玉にはどんなフードトラックがあるの?

ここでは埼玉におけるフードトラックの出店場所として代表的な「ハレノテレス」と「イオンモール浦和美園」の例を紹介します。

ハレノテラス

ハレノテラスは地域密着型の大型ショッピングセンターです。さいたま市北部、見沼区島町の東大宮バイパス(国道16号線)と東大宮駅を結ぶ幹線道路近くにあり、さいたま市や大宮エリアを中心に多くの客が集まります。

ハレノテラスでは日替わりでフードトラックを入れ替えて出店しており、週に1~3日出店する店舗が多いようです。これまでに出展されたフードトラックの例を以下に示します。

・インドカレー
・クレープ
・イカ焼き
・たこ焼き
・ばくだん焼き
・ケバブ
・ピザ

イオンモール浦和美園

イオンモール浦和美園は浦和美園駅から徒歩5分ほどにある大型ショッピングモールです。このエリアは他のお店が少ないこともあり、ファミリー世帯が住む住宅街を中心に多くの客が集まります。また埼玉スタジアムが近くにあることから、サッカーの試合日には広範囲からの来客も見込めます。

イオンモール浦和美園に出店しているフードトラックの種類は、お団子とタンドリーチキンなどです。土日の9:30~17:00、1Fの入り口外への出店という好条件であり、出店を知らない買い物客の利用も十分見込めるでしょう。イオンモールのホームページでもイベント情報として掲載してもらえます。

市役所も直接フードトラックを応援!

さいたま市は産業振興や地産地消の促進などを目的として、さいたま市役所の本庁舎敷地内に出店するフードトラックを公募していました。入札制のため必ずしも出店できるとは限りませんが市役所職員や来庁者の利用が期待できます。

令和3年度の公募は未定ですが、飲食業の業態変化の流れもあり、今後もフードトラック事業を応援する制度は継続される見通しです。さいたま市は公園などの公共空間も出店スペースとして開放することで市有資産を有効活用することを目指しており、出店場所の拡大が期待できる状況になっています。

自治体の補助金・助成金をチェックしよう

新型コロナウィルス関連の助成金が各自治体から出ています。フードトラック事業に対する直接の補助金や助成金でなかったとしても、事業を始めるにあたって活用できるものがあるかもしれません。自治体や商工会への相談や確認を随時行っていきましょう。

すでに東京都ではテイクアウト、宅配、移動販売のいずれかの事業を開始する際に初期経費を最大100万円助成する制度が施行されています。埼玉県でも類似した施策が実施される可能性はあるでしょう。

国の補助金・助成金をチェックしよう

ここでは代表的な国の補助金・助成金を解説します。コロナ禍の影響もあり現在は募集していなくても追加募集や条件変更の可能性があるので、公式サイトにて最新情報を確認してください。

・ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)
「ものづくり」という名称になっていますが、飲食店でもサービス業として補助金を受けられます。例えばネットで注文を受け付ける非対面型ビジネスモデル(B類型)としてフードトラック事業が認められる可能性があります。
参考:公募要領|ものづくり補助金総合サイト

・地域創造的企業補助金
新たなニーズへの対応や雇用創出を実現するための事業に対して経費の一部を補助する制度です。現在は募集を停止していますが、外部調達資金がある場合は50万円以上200万円以内、ない場合は50万円以上100万円以内の範囲で経費の半分が補助される制度です。
参考:市区町村別の認定創業支援等事業計画の概要|中小企業庁

・地域雇用開発助成金
事業の首都圏一極化を抑制するために、雇用状況が厳しい地域に事務所を開設し従業員を雇用した際に受けられる助成金です。
参考:地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)|厚生労働省

まとめ

埼玉県は人口に対する飲食店が少なく、フードトラックによる出店に向く地域です。またテイクアウトを支援する施策などが過去に実施されており、今後も継続していくと予想されます。フードトラックを購入するには中古でも150万円以上かかることから、初期費用を抑えたい場合はレンタルが適しています。開業には営業許可を受けることや食品衛生責任者の資格取得などが必要になるので、スケジュールに余裕を持って準備を進めていきましょう。

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