移動販売車、キッチントレーラーについて徹底解説

昨今のテイクアウト需要の増加で、キッチントレーラーで事業を始める人が増えています。移動販売車ではキッチンカーが主流であるものの、自動車と切り離せるトレーラー型も人気があります。しかしキッチントレーラーに関する情報は多くありません。普通自動車免許でキッチントレーラーを牽引できるのか、キッチンカーと同じ場所で営業が可能なのかなど、さまざまな疑問を持つことも多いのではないでしょうか。

この記事では移動販売車による事業を始めようと検討している方に向け、キッチントレーラーの費用相場、使用場所、用途などを解説します。また手続きのポイントやよくある疑問についても解説しているので、車両選定に役立ててください。

キッチントレーラーとは?

キッチントレーラーとはエンジンなどが非搭載の牽引タイプの車両に調理機器が備え付けられたものです。屋台やケータリングの店舗としての設備が備わっており、売場内にキッチントレーラーのみを運搬して営業することも可能です。特に屋内での営業では牽引車がない分、店舗として周囲になじみやすい面があります
エンジンなどがないために車高が低いこともキッチントレーラーの特徴です。店員と客の目線の高さが近く接客が行いやすいという理由で、キッチントレーラーを選択する経営者もいます。
車と一体型のいわゆるキッチンカーの場合は、車としての機能に不具合があった際は移動できなくなります。一方、キッチントレーラーは牽引用の車を用意できれば問題ありません。例えば牽引用の車を修理に出している間は、別の車をレンタルするなどの方法で営業継続が可能です。

キッチントレーラーのレンタル費用の相場

キッチントレーラー単独でのレンタルサービスの数は少なく、店舗ごとに看板やカーラッピングをオーダーして製作するのが一般的です。そのため費用相場は定まっていません。レンタルサービスの場合はキッチンカーの場合がほとんどであるため、参考までにキッチンカーレンタル費用の目安を以下に示します。

・平日:3~5万円/日
・土日祝日:7~10万円/日
※長期レンタルする場合は料金が割安に設定されている場合もあります。

キッチントレーラーをレンタルする際は、各種イベントや催し物で一時的にケータリングや屋台を調達する企業向けのサービスを利用することになります。このような業者のキッチントレーラーの設備は汎用的であることが多く、看板やカーラッピングも業者が提示したテンプレートのなかから選ばなければならない場合が少なくありません。
キッチントレーラー製作には通常100万円以上かかりますが、長期的に見ればレンタルするよりも安く済みます。また自社の調理に適した設備、内装と宣伝効果の高い外装にカスタマイズできます。

キッチントレーラーの使用場所例

キッチントレーラーは出店場所での許可が下りれば、キッチンカーと同様にさまざまな場所で営業が可能です。基本的には屋外ですが一部の場所では屋内で営業できます。

・ショッピングセンター(屋内外)

・展示会
・競技会場
・テーマパーク
・イベント会場
・ホテル
・結婚式場
・サービスエリア、道の駅
・ゴルフ場
・スキー場
・オフィス街のランチスペース
・大学の構内

コロナ禍においてキッチントレーラー、キッチンカーによるビジネスの範囲は広がりました。在宅勤務中の会社員や「巣ごもり世帯」などを対象として、住宅街や大型マンション前で営業するケースも増えています。ビジネス形態を移行したい飲食店を支援するための行政制度を整備する地方公共団体が出てきたことや、テレワークによる在宅勤務のニューノーマル化を考えれば、ビジネスの場が広がることが見込めます。

キッチントレーラーの使用用途例

キッチントレーラーは飲食販売がメインであることは間違いありませんが、それ以外のビジネスでも活用されています。一例を以下に挙げます。

・ケータリング、屋台
・雑貨やアパレルなどの販売
・イベントブース(販促物配布や自社製品のプロモーション)
・インフォメーションブース(案内窓口や施設情報の展示など)
・理容室、美容室
・休憩所
・テレビ、CM撮影用の自動車
・キャンピングカー
・事務所(会社の駐車スペースや建設現場などで打ち合わせや商談のスペースとして活用)

キッチントレーラーについてよくある質問

ここではキッチントレーラーについてよくある質問をQ&A方式で解説します。

Q.普通免許だけで牽引できますか?

A. 可能です。ただし以下の総重量と全長、高さ、幅の条件をクリアする必要があります。
・キッチントレーラーの総重量(牽引車両とキッチントレーラーの重量合計)が750Kg未満
・牽引車両+キッチントレーラー+積載物の全長が12m未満、高さ3.8m未満、全幅2.5m未満

なお牽引免許を取得していれば750kgを超えるトレーラーも牽引可能です。しかしトレーラー側にもブレーキシステムを備えなければならないため、通常のキッチントレーラーは牽引できません。

Q.ナンバー登録や車検は必要ですか?

A.公道を走る場合は必要です。
キッチントレーラーは道路運送車両法によって被牽引自動車という種類に分類されており、車検、ナンバー登録、自賠責保険加入が必要です。違反した場合は以下の罰則、罰金が科せられます(前歴なしの場合)。

違反内容 適用される法律 違反点数 罰則・罰金
無車検車運行 道路運送車両法違反 6点 30日間の免許停止
6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
自賠責保険未加入 自動車損害賠償保障法違反 6点 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
無車検車運行+自賠責保険未加入 道路運送車両法違反/自動車損害賠償保障法違反 12点 90日間の免許停止
1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金

Q.任意保険に加入する必要はありますか?

A.ありません。原則、牽引する車の任意保険でカバーされます
連結時のキッチントレーラーは牽引車両と合わせて1台の自動車とみなされます。そのため牽引車が任意保険に加入していれば基本的には問題ありません。ただし保険会社の契約によっては、まれにトレーラーに対して保険が適用されないものがあります。牽引車両の保険内容を今一度確認しておいてください。

Q.キッチントレーラーにも車庫証明が必要ですか?

A.原則必要です。
キッチントレーラーは1台の車として扱われるため、車庫証明(自動車保管場所証明書)によって保管場所を証明しなければなりません。ただし車庫証明が不要な地域に保管する場合は必要ありません。

キッチントレーラーを牽引する際の注意点

キッチントレーラーを含む被牽引車の牽引は、普通自動車に比べて特殊な運転技術を必要とするため、総重量やサイズによっては牽引免許が必要です。普通自動車で牽引できるキッチントレーラーであっても、一定水準以上の特殊な運転技術と慣れが必要であることは間違いありません。
トレーラーの運転の難しさでよく挙げられるのは次の2点です。1つは重量が増し全長が長くなった分、制動力が悪くなる点です。普通自動車の運転以上にブレーキは余裕を持って踏み、交差点や踏切の横断も十分注意する必要があります。
2つめはバック運転です。キッチントレーラーは連結部があるため、まっすぐにバックしても左右に曲がりやすい性質があります。上から見て「くの字」ならハンドルを左に、「逆くの字」なら右にハンドルを切って微調整しながら駐車場に入れる運転技術が必要です。

牽引車の運転が心配な場合は一体型のキッチンカーを

キッチントレーラーには先に解説したように運転が難しい面があり、店舗での営業以前に移動手段である運転に不安を持つ事業者も少なくありません。もし運転に不安があるなら一体型のキッチンカーを選んではいかがでしょうか。連結部がないキッチンカーはキッチントレーラーよりも運転が容易です
キッチンカーでもキッチントレーラーと同様に多種多様な車体のバリエーションがあり、カーラッピングも自由にできます。また車検や車庫証明、自賠責保険などを追加で取得する必要がなく、シンプルに車1台で管理できることもメリットです。
もちろんキッチントレーラーならではの良さもありますが、必ずしもキッチントレーラーでなければならないケースは多くありません。キッチントレーラーだけでなくキッチンカーも含めて検討することで、ビジネスに最適な自動車を選定しやすくなるでしょう。

まとめ

キッチントレーラーはエンジンなどが非搭載でキッチン設備が付いた車両で、重量やサイズの条件によっては、普通自動車免許で牽引が可能です。コロナ禍によるテイクアウト需要の増加していることによりビジネスの幅は広がっており、キッチントレーラーによる事業を始める人が増えています。

自動車と切り離せる点や車高が低く接客しやすいなどのメリットがあることから、キッチントレーラーを選ぶ事業者もいます。ただし車両が2つに分かれるために管理が面倒になる面があることや、運転の難易度が普通自動車よりも上がることがデメリットです。やはり移動販売車で主流のキッチンカーも含めて比較検討することが重要です。

ティアラのキッチンカー、移動販売車は飲食店営業許可に必要な施設要件を満たしています。「親切丁寧な操作説明」を心がけ、納車から引取まで「ワンストップサービス」を提供しています。多種多様な用途に適した外観や設備のキッチンカー、移動販売車がレンタルでき、ビジネスに合わせて細かくカスタマイズして購入することも可能です。

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