キッチンカーで使うプロパンガスって?購入から使用の注意点までを解説

複数並んでいる紺色のキッチンカー

キッチンカーを利用するとき、考慮しておきたいのがプロパンガスです。プロパンガスには安定した火力があるため、導入すれば美味しい料理を提供するうえで役に立ちます。ただし、何も知らないまま扱うと事故につながる恐れもあるので、正しい知識を身に付けることが大切です。

この記事では、キッチンカーで使うプロパンガスのメリット・デメリットや購入方法、料金の目安、使用時の注意点などについて詳しく解説します。

プロパンガスとは?

プロパンガス

都市ガスに馴染みはあっても、プロパンガスのことはよく知らない方も多いでしょう。プロパンガスとは、ガスボンベに液状のガスを充填する形で使用するガスのことで、LPガスとも呼ばれます。都市ガスの場合、地下に張り巡らされた導管を通じて各家庭へガスを供給するため、自由に持ち運ぶことができません。一方、プロパンガスはガスボンベに入れて持ち運べるため、キッチンカーなどの移動しながらガスを使う場面で重宝します。なお、プロパンガスを使う場合はガスを提供してくれる業者を探さなくてはなりません。都市ガスとは別途での契約が必要になるので留意しておきましょう。

キッチンカーでプロパンガスを使うメリットとデメリット

火のついたガスコンロ

キッチンカーでプロパンガスを使うことにはメリットとデメリットがあります。両方に通じておけば、キッチンカーでより賢くプロパンガスを使いこなせるようになるでしょう。ここからは、キッチンカーにおけるプロパンガスのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

キッチンカーでプロパンガスを使う最大のメリットは、火力が強いことです。プロパンガスで実現できる熱量は都市ガスの約2.3倍といわれているため、強い火力が必要な料理にはうってつけです。ステーキや焼きそばなどの鉄板料理、天ぷらやから揚げなどの揚げ物は火力が強いほど美味しく作れるので、プロパンガスを利用することをおすすめします。火力が強いだけでなく、燃焼力が安定していることもプロパンガスの強みです。また、キッチンカー付近に暖房器具を設置したい場合、パラソルヒーターにもプロパンガスが使えます。

デメリット

プロパンガスのデメリットは、ガス会社と契約を結ぶのが簡単ではないことです。ガス会社には、ガス事故が起きたときに30分以内で駆けつけられる範囲で販売しなくてはならないという法的な縛りがあります。キッチンカーは移動しながら販売を行うので30分以内で急行できるか見極めにくく、業者側も契約を渋る傾向にあるということです。また、ガスボンベの設置や圧力調整器の設定、ガスの充填といった作業を有資格者に行ってもらう必要がある点もデメリットといえます。その他、ガスが使用できない会場などもあるので事前の下調べが必要です。

キッチンカーのプロパンガス購入と充填方法

キッチンカーでプロパンガスを使うためには契約のポイントを押さえることが肝要です。ガス会社を見つけてからプロパンガスを充填するまでの流れを早めに確認しておきましょう。ここからは、プロパンガスの購入や充填といった実践的な知識を紹介します。

契約するガス会社を探す

新規契約を受け付けてくれる近所のガス会社を探す必要があります。ガス会社に担ってもらう役割は、用意したガスボンベにプロパンガスを充填することです。ガスボンベ自体はネット通販などでも簡単に購入できますが、ガスの充填作業は必ず業者にやってもらわなくてはなりません。ガス会社がなかなか見つからないときは「全国LPガス供給加盟店ネットワーク」を利用するといいでしょう。全国のガス供給拠点の中から30分圏内のところを紹介してくれるので、困ったときは活用してみてください。なお、自宅でプロパンガスの契約を交わしている場合、そのガス会社で充填を行ってもらえる可能性があります。会社を探す手間が省けるので、一度打診してみるとよいでしょう。

指定の場所にガスボンベを持参し充填

無事に契約を交わせたら、指定された場所にガスボンベを持って行きプロパンガスを充填してもらいます。ガスの残量が減ってきたときは、あらためて充填所へ持参すれば補充してもらえます。充填のたびに決まった金額を支払うのではなく、料金は充填したガスの量に応じて決まるので安心です。また、ガスを完全に使い切らなくても充填してもらうことは可能です。なお、プロパンガスの充填にあたってはガスボンベに圧力調整器を取り付けておく必要があります。圧力調整器がないと充填してもらえないので、必ず取り付けておきましょう。

定期的にガスボンベの耐圧検査をする

事故を防ぐために、ガスボンベを購入したら定期的に耐圧検査を行わなければなりません。ガスボンベの耐圧検査は、製造年月日から数えて3年あるいは5年ごとに実施することが義務付けられています。基本的には期限が近付くとガス会社から連絡がありますが、自分でも耐圧検査の期限は意識しておきましょう。検査の結果、問題がなければ引き続き3年または5年使用できます。問題が見つかった場合、すぐに新しいガスボンベに交換する必要があります。

キッチンカー利用のプロパンガス料金の目安

キッチンカーで利用するプロパンガスの料金目安は、1kgあたり440~900円程度です。プロパンガスの料金は自由に設定できるため、販売会社によって発生する費用はまちまちです。料金設定の公開も特に義務付けられていないので、ホームページなどで確認できなければ直接電話などで確かめてみましょう。一般的に、ガスボンベの容量が大きくなるほど1kgあたりの料金は安くなります。充填料金の目安としては、2kg容器で1kgあたり約900円、5kg容器で1kgあたり約560円です。同様に、8kg容器と10kg容器では1kgあたり約440円が料金相場となっています。なお、ガスボンベを購入する際は送料や付属機器の費用などもかかるので気を付けましょう。

キッチンカーでプロパンガスを使うときの注意点

ガスは不用意に扱うと大きな事故につながりかねないので、注意点についても熟知しておく必要があります。ここからは、キッチンカーでプロパンガスを使うときの注意点を4つ紹介します。

場所について

ガスボンベは風通しがよい平らな場所に設置し、鎖などでしっかりと固定しておきましょう。直射日光が当たらないように工夫することも大切です。そして、ガスボンベはなるべく火気から遠ざけ、最低でも2メートル以上離して保管するのが鉄則です。

接続部分の点検

ガス漏れを防ぐために、接続部分をしっかりと点検することも重要です。圧力調整器やヒューズコック、ゴムホース、コンロといったすべての接続部分を入念に点検しましょう。ゴムホースと器具を接続するときはホースバンドなどを用いて固定してください。接続するための部品に不備が見つかった場合は、営業を始める前に必ず交換しましょう。

必ず消火器も準備

キッチンカーなど、ガスを扱う現場ではいつでも出火の危険性があります。必ず消火器を準備し、すぐ使えるように取扱方法を確認しておきましょう

車両での運搬は10キロを2本まで

キッチンカーを含む一般車両で運搬できるガスボンベは、10kgのものが2本までと法律で定められています。運搬時は縦積み、転倒防止のためロープで固定など、細かくルールが定められているので必ず確認してください。

キッチンカーでプロパンガスを利用するためには、プロパンガスの知識を深めることも大切です。ガス会社とプロパンガスの取り扱いについて十分に確認しましょう。安全に利用するために設置方法や取り扱い方はあっているか日頃から点検を心がけましょう。

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