キッチンカー自作は正解?業者製作とどっち?
キッチンカーを始めたい場合、製作を業者に任せるか、それとも自作(DIY)するかで迷うでしょう。どちらもメリットとデメリットがあり、個々のスキルによってもどちらを選ぶべきかが変わります。
業者に依頼すると、手間と時間がかかりません。しかし、その分費用もかかるため、キッチンカーを自作するのも1つの方法です。
この記事では、キッチンカーを自作する場合に必要な設備と内装を説明したうえで、自作でかかる費用と車検の注意点を解説します。
目次
キッチンカーの製作は業者?自作(DIY)どっちがよい?
キッチンカーを製作するときには、主に次の方法があります。
・業者に製作を依頼する
・自作(DIY)する
・リースする
ここでは、キッチンカーを自作する場合に用意する必要のある設備と、内装の注意点について解説します。そのうえで、業者に製作を依頼する方法と、メリットとデメリットを比べてみましょう。
キッチンカーに必要な設備は?
キッチンカーには調理に必要な備品だけでなく、保健所の営業許可を取るための設備も必要です。
キッチンカーの営業に必要となる主な設備は、次のとおりです。
・手洗い用シンク、洗浄用シンク
・給水、排水タンク・冷蔵庫
・蓋つきゴミ箱
・照明設備
・電源装置 など
実は、キッチンカーで販売を行いたい地域の管轄保健所によって、上記の条件も詳細が異なります。たとえば、シンクやゴミ箱の数、タンクの容量です。
キッチンカーで営業を行いたい場合は、販売するエリアの保健所の営業許可を取らなくてはいけません。神奈川県横浜市と川崎市で販売したいときは、横浜市と川崎市の2か所の営業許可が必要です。
また販売するメニューによっても、設備基準が変わります。
キッチンカーでは、飲食店営業、菓子製造業、喫茶店営業の3種類があり、クレープなどは菓子製造業、ハンバーガーや麺類は飲食店営業の許可を取ります。たとえば、ドーナツとコーヒーをキッチンカーで販売するときに必要なのは、菓子製造業と喫茶店営業の2つの営業許可です。
メニューによって車両の大きさなどに基準があるため、キッチンカーの製作前に、営業する保健所に相談しましょう。
キッチンカーの内装も注意が必要?
キッチンカーの営業許可を取るときは、内装もチェックされます。内装の基準も保健所によって異なる場合がありますが、一般的には次の点が確認項目です。
・運転席と調理場の仕切り
・収納棚の設置方法
・換気扇の設置
運転席と調理場の間には、仕切りが必要です。もともとの車両に仕切りのないバンタイプで、キッチンカーを自作する場合は、運転席の後ろに調理場との間仕切りを取り付ける必要があります。
また、収納棚が車両にきちんと固定されているか、換気扇が設置されているかも確認されます。
キッチンカー専門の製造業者に依頼すべき?
キッチンカーを自作するときは、保健所の営業許可が下りるように、基準を満たす必要があります。基準を確かめずに自作すると、許可を取るのに時間がかかってしまったり、作りなおす必要があったりと、余計なコストが必要になることも。自作する前に一度保健所に相談しましょう。
専門の業者に製作を依頼する場合は、基準に合ったキッチンカーを提案してくれるため、細かい知識がなくても営業許可を取りやすいメリットがあります。
なかには、営業許可申請の代行を行っているところもあり、手間をかけずにキッチンカーの営業を始めたい人におすすめです。
一方、自作は時間と手間がかかりますが、自分で作った分、愛着のあるキッチンカーができることが最大の魅力と言えます。
キッチンカー専門業者と自作(DIY)で費用は変わるの?
愛着あるキッチンカーを作りたい場合は自作、手間をかけずに営業を始めたいなら専門業者、それぞれのメリットを考えて選ぶとよいでしょう。
しかし、気になるのが自作と専門業者の費用です。「専門業者だとコストがかかるのでは?」「自作だとどれくらい安くなるの?」といった疑問が湧くと思います。
ここでは、キッチンカーを自作するときにかかる費用と、コストを下げる方法について解説します。
キッチンカーを自作(DIY)する費用の目安は?
キッチンカーを自作するときの設備費用は、一般的に50万円前後と考えられています。もちろん設備によって価格は前後しますが、人件費は不要なため、専門業者に依頼するよりもコストを抑えられることがメリットです。
設備を自作する費用のほかに、車両の購入費や税金、自作に使う工具代がかかります。工具は購入しなくても、ホームセンターでレンタルもしているため、必要に応じて利用するとよいでしょう。車両費は中古車を選ぶことで、費用が抑えられます。
一方、専門業者に依頼する場合は、車両費込みで300万円以上、車両持ち込みでも150万円程度かかるとされています。
軽トラック・軽バンをキッチンカーにすると費用は抑えられる?
軽トラックや、軽バンなどの軽自動車をキッチンカーにすると、自動車税や保険料が普通車よりも安くなることがメリットです。任意保険料や税金のほか、有料道路の料金も安くなるため、費用をかけずにキッチンカーを経営したい人におすすめの車種です。
キッチンカーを自作した場合に車検は通るの?そのほかの注意点は?
キッチンカーを自作するときは、保健所の営業許可だけでなく、車検に通るように製作する必要があります。
キッチンの設備を積んだまま車検を受けたい場合は、特殊用途自動車(8ナンバーの車)として登録しなくてはいけません。
軽トラックなどの軽自動車でキッチンカーを作る時に小型貨物自動車(4ナンバー)として登録した場合及び、トラックなどでキッチンカーを作る時に普通貨物自動車(1ナンバー)として登録した場合、車検時には荷台のキッチン部分を取り外す必要があることを、頭に入れておきましょう。
また車内を改造したときは、構造変更申請が必要になることもあります。たとえば、バンの後部座席を取り外したケースでは、乗車定員が減るため申請が必要です。また、キッチン設備を乗せることで積載量が増えるため、最大積載量の変更を忘れないようにしましょう。
キッチンカーを自作する前に保健所と車検の基準を要チェック
キッチンカーを自作すると、専門業者に依頼するよりも3分の1程度費用を抑えられます。手作りすると、愛着も出るでしょう。
しかし、自作の前には保健所の営業許可と車検の基準をよく確認し、基準を満たすように設備を準備する必要があります。基準をクリアしていないと、作りなおす手間や費用がかかってしまいます。
キッチンカーの製作に手間と時間をかけたくないなら、専門業者に依頼するのも1つの方法です。
T・ARAでは、設備や内装の基準をクリアした中古のキッチンカーも用意しています。もちろん、オーダーメイドも可能。ラッピングやライトの設置、販売カウンターなどもカスタマイズできます。まずは、お気軽にご相談ください。
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